大事なのは心だと
遠くにいても君のこと想っていると



じゃあどうしてこんなにも
君にふれたいと思うのかな


手を握って 抱きしめて
そのあたたかさを確かめたいと



確かめたいのは君の存在
今確かにここにいて生きているって


僕は一人じゃないって


言葉だけじゃなくて伝わるぬくもり
君の声と


言葉だけじゃなくて伝わるぬくもり
君の肌の


 

君に僕の温度を伝えて
君のぬくもりを確かめて



伝えたいのは僕の存在
今確かにここにいて生きているって


君は一人じゃないって


言葉だけじゃなくて伝わるぬくもり
君と僕の声と


言葉だけじゃなくて伝わるぬくもり
君と僕の肌の





永遠なんて求めない



ただ



ここであなたと





すぐに色々なものに紛れて
お互いの心さえも
わからなくなって見失ってしまうから


一人ぼっちにならないように
離れないように手をつなごう


姿も見えない闇の中でも
ここにいるよって
離れたりしないよって



 目で見えるよりも確かなものを
 耳で聞くよりも確かなものを



ほんのちょっとしたすれ違いで
お互いの姿すらも
涙で見えなくなってしまうから


一人ぼっちにならないように
離れないように手をつなごう


声も聞こえない闇の中でも
ここにいるよって
離れたりしないよって



 世界で一番確かな約束が
 二人の手の中にあるように





気持ちがぐるぐる渦巻いて
混乱するのは


理解できない
不確定要素を


希望的観測と
絶望的観測の両極端で
推し測ろうとするからで



本当の答えは
きっとひとつなのだと思うのだけど



期待が希望的観測を
不安が絶望的観測を呼ぶので


まざりあわないマーブルが
立体交差の迷路を作って


条件という分岐の果てに
私を混乱させるのです





それは


黒く重い鍵



私の隠した鍵穴に
ぴたりと嵌ってしまうから



その鍵を私に近づけないでください



時間をかけて閉じ込めたものを
ここから外に出さないために





いつでも


会えると
思ってた


それは心がつながっていたから
おたがいに会いたいと
思えていたからだと



こんなにももろいなんて


思ってもみなかった





手が 冷たい




それは


あなたの手を振り払ったから





君が悲しいなら僕が

鳥の歌から七色のリボンを取り出して
君の髪に結んであげる


君が悲しいなら僕が

空の青から光る花を取り出して
君に花束を作ってあげる


君が悲しいなら僕が

泉の水から透明な夢を取り出して
君に物語を見せてあげる



君が悲しいなら僕は

世界のいたるところにある
きれいなものをここに集めて


それを全部君にあげる



僕がいたい世界は
望みどおりのものがなんでも手に入る世界ではなく



君が微笑んでいる世界


それだけだから





君がしおれてしまいそうなときには
僕がお日さまになってあげる
大好きって水をあげる


風の強すぎる日には
風の吹くほうに座って君を守るよ


日差しの強すぎる日には
日の差すほうに座って君を守るよ


そのかわり君が元気になって
たくさんの光を受けて
楽しげに風にそよぐとき


その笑顔を見せてほしいんだ
かたわらに寝そべる僕に
こころゆくまでその笑顔を





君に向けて手をのばす


ぎりぎり君にふれられない
すぐ近くの
けれどほんの少しだけ遠い場所から



僕の心は君の心を
僕の口は君の名を呼ぶ
ふれられない手は輪郭をなぞる



いつのまに僕たちは
ここに立っていたのかな


すれ違うでもなく
手を取り合うこともなく
見つめあったまま ただ



君にふれないでいることが
君の近くにいるための



僕の瞳は君の瞳を
僕の心は君の名を呼ぶ
ふれられない想いは
ためらいながら輪郭をなぞる